■身体障害者のデモ・・・
今日はフランス身体障害者(麻痺患者)協会デーune journée de l'Association des paralysés de France (APF)という事で、フランス70都市で車椅子の身体障害者がデモ。
"Accéder,c'est exister"アクセデ、セ エグジステ(車椅子でお店に入れる、映画館に入場できる、バスなどの交通機関を利用できる・・・事は人間として存在する事を認められたこと!)というスローガンを掲げてのデモ。
例えば・・・
パン屋さん、薬局、スーパーの入り口が狭くて車椅子で入れなかったり、階段やたったの一段が邪魔して車椅子で入れなかったり・・・・
APF(l'Association des paralysés de France )の調べによると・・・
22地方都市のうち公共施設への到達可能性(入場、入行、入園・・・)50パーセント以上は
3都市(Bordeaux、 Besançon 、Strasbourg) のみ
公共バスに関しては11,4パーセントのみが乗車可能、22地方都市のうち7都市は全く乗車不可能。
映画館の場合は、平均47,8パーセント、郵便局は70パーセントが車椅子で利用できるという数字が明らかにされました。
キャシュディスペンサーの位置が高すぎて車椅子の場合、全然操作出来なかったり・・・郵便ポスト然り・・・
このフランスにおいて身体障害者が1人間として社会に参加できる日はまだまだ遠いようです。
僕の父親方の祖父は生前俳人でしたが、30歳の時に失明して以来ずーっと名古屋の街を白い杖をついて一人で歩いていました。僕の母親が心配するのも気にせず、僕がまだかなり小さい時も彼と一緒によくバスに乗って出かけたものです。よくバスの運転手と祖父はケンカしていて子供だった僕にはさっぱりわけがわからなかったのですが、後で聞いたら、バスの運転手が僕の祖父は目が見えてるのに盲人の振りをしていると怒鳴ったそうです。祖父が盲人手帳を見せているのに見関わらず・・・・
パリに新しいタイプの映画館が出来ました!
盲人のための映画館で、もちろん一般客と一緒に観るのですが・・・・盲人用にイヤホーンが渡され、映画のシーンを会話が途切れたときに説明してもらえるというものです。人間の配置、行動、顔の表情などもかなり詳しく・・・
耳が不自由な人のためにも定期的に字幕つきの上映がされています。