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■SEL(地域交換システム) ・ワット・システム



SEL Systeme d'Echange Local (地域交換システム)

11月になり、ホッとしているフランスにいる生活困難者たちがどれだけいるのでしょうか・・・
フランスでは冬期特別法として、11月~3月までは「家を追い出せない」・・・つまり、この期間、家賃を滞納ないし何らかのトラブルがあっても家主は借家人を掘り出さないわけです。

フランスの失業者の数は減らず、さらに失業者としてみなされない(何の社会福祉ももらえない)人は増加する一方です。

前にもSDFで書きましたが・・・突然の離婚で、家を追い出された(取り上げられた)男性が、そのために職(食)を失い・・・なんていうのはけして珍しくないケース。そのせいでSDF(ホーム・レス)。住居不安定なので、仕事が見つからない、仕事が見つかってもアパートが借りられない(現在パリで正式にアパートを借りる場合、給料明細書は家賃の3倍以上を要求され、さらに保証人も必要・・・なんていうのがざらですから・・・)
廃墟をスクワットしながらん仕事に通うSDF、ちゃんと仕事をしていても以上の理由でアパートを借りる事が出来ず慈悲団体に頼らざるおえない人たち・・・複雑な心境です。


パリで11月以降、寒さの段階を決めてある段階に達したらメトロの構内を24時間体制で開放したり(夜中は本来は閉鎖してます)、慈悲団体などのベットを増加したり・・・夜中にパトロールして外で寝ている人たちを回収(あくまでも強制ではないので拒否した人には毛布・シュラフをあたえたり、温かい飲み物をサービスしたり・・・)

この時期になる、スーパーのレジあたりで生活困難者に配るための食品回収(スーパーに入るところで、慈悲団体のボランティアの人たちがリストを必要な食料リストを掲げてお客さんに袋を渡しています)が始まります・・・(ウチも必ず寄付しますが、時々あまりにも最低必需品リストなので・・・違うものも買って渡します。)

僕は自由業で・・・明日は我が身!もっと稼いだら・・絶対無条件で・・・生活困難者に寄付をしますね!(日本人・外国人からの慈悲だとわかると・・・多分・・・尊厳を傷つけられると思う人もいるかもしれないので、匿名で・・・)


機械が人の替わりに働くようになり労働者は職を失い、大企業は国際競争に対抗するために人員削減している世の中・・・皆が唯一の夢・目的を追っかけないですむ、自分にあった人生を楽しめる方法を探すのに秋の夜長・・・・以前から興味を持っているSELのシステムを研究しようと思ってます。

■SEL(地域交換システム) ・ワット・システム_a0008105_2004359.gif

ワット券 ふれあい支え合いのきっかけづくり



*参考記事 
OVNI N°426 16/11/98 "SEL" 特集
(オヴニーOVNIのサイトへは左のバナーから行けます)
*sel-gabare.info
*selidaire.org
*asso.francenet
*SEL Terre 33(ボルドーSEL)
*ふれあい支え合いのきっかけづくり
by hiraidenaoya | 2004-11-20 21:09 | Trackback