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■在仏日本国大使館メールマガジン(12月7日号)から

偽警官による被害(パリ)


最近、パリ警視庁から、パリ市内において偽警官による詐欺被害が続発しているとの連絡がありました。
 パリ市内での偽警官による被害は数年前に多発し、その際、治安当局が取締りを強化した結果、被害は減少しましたが、最近になり再び活発化しているとのことです。邦人の方々からも最近3件の被害報告が当館に寄せられています。当地では、クリスマスシーズン、年末年始を控え、邦人観光客も増加するため、下記を参照の上、くれぐれもご注意下さい。

1. 事件の概要は以下のとおりです。

(1)シャンゼリゼ通りを歩行中、私服警官と称する男性が近寄り、偽札の検査をしていると言って財布の提出を求められたため、一時的に財布を渡した。その後、財布を返されてから中身を確認したら紙幣が抜き取られていた。

(2)マドレーヌ寺院付近を数人で歩行中、男性が地図を広げ道を尋ねてきたため、判らないと答えたが更に繰り返し聞いてきた。同男性とのやりとりの途中、付近で麻薬の取締まりを行っているとして警官と称する男性が近づき、身分証明書らしきものを提示した上で財布の提出を求められたので財布を渡した。その後、返された財布の中身を確認したところ、紙幣が数枚抜き取られていた。

(3)オペラ通りを散策中、地図を持った男性が近寄り、道を尋ねてきたためこれに答えていたところ、麻薬の捜査をしている警官と称する男性が近寄り、財布の提示を求められた。求めに応じ財布を渡したが、その後中身を確認したところ、紙幣が抜き取られていた。

2.このような被害を回避するため、次の注意事項を参考にし、自らの安全対策を心掛けてください。

(1)地図を広げ道を尋ねる外国人らしき人物から話しかけられた場合には、先ず警戒し、断っても尚しつこく話しかけてくる場合には、速やかに立ち去る。

(2)私服警察官を装う不審な人物には注意する(通常、警察官が公道上で財布の提示を求めることはないので、不用意に財布を提出しない)

(3)警察官が本物かどうか疑わしい場合には、身分証明書の提出を求めると共に、可能ならそれが真正なものか否かを周囲の人や別の警察官に確かめてもらうか、もしくは最寄りの警察署で確認を求める。出来るだけ警察官や警察署の位置を確認しておく。


くれぐれも、ご注意を!
by hiraidenaoya | 2007-12-08 05:19 | Trackback