最近、邦人がフランスで遭遇した事件から・・・
【ルーブルでの邦人女性殴打被害】
大使館領事部に、邦人女性から、10月中旬の夜8時頃、ルーブル美術館の地下広場で白人男性に殴打されたとして概ね次のような通報がありました。
ルーブル美術館の地下広場で、「地下鉄路線図」を見せてくれと、年齢45から50歳くらい、身長180-185センチの、見た目はインテリ風の白人男性が英語で話しかけてきた。路線図を見せると、「君もメトロに乗るのなら近道はこちらにあるから」と言って、駐車場への扉まで連れて行かれた。その男性が扉を開けたため「向こうのメトロに乗るから」と体の向きを変えたとたん、強引に頬に唇を寄せてきて「静かにしろ」と英語で言い、平手できつく3回殴って逃げていった。殴られている時に「痛い」と悲鳴をあげたので、それ以上連れて行こうとはしなかったのだと思う。
その男性は日本人観光客を狙っているようで、「自分はアメリカ人で2ヶ月東京に住んでいたことがあり、文学の教師をしている」と言っていた。
この被害者は日系情報紙のホームページの掲示板に投稿したところ、多くの方から同じような被害例があげられました。パリでは「命を狙われることはない。狙われるのは金品だけだ」と考えられがちですが、女性にとっては危険な場所があちこちにある、警戒の必要な都市であるといえます。
旅行者、在留邦人の多くの皆様は「旅先での親切」に接し、楽しい旅行・滞在をなさっていることと思います。しかしながら、今回の事例のように、親切心から、話しかけに応じた結果、暴行を受けるといった被害にあうこともあります。自分の身は自分でを守るという観点からすれば、特に海外では「人は疑ってかかる」くらいの気持ちでいても良いのかもしれません。
【イタズラ電話にご注意】
日本で「オレオレ詐欺」事件が起きています。事件・事故にあったなどと連絡がきて、金銭を騙し取られる被害が生じておりますが、パリにおいてもこの「オレオレ詐欺」に類似したイタズラ電話で騒がされた事案がありました。
(1)ある週末の夜、パリに滞在している邦人男性の親戚の人から大使館に電話がありました。パリに住んでいて、その日に帰国するはずの甥が母親に電話し、「誘拐されて薬物を注射された」と言っってきたので心配である、との内容です。母親は心配して親戚に電話し、その親戚の方が大使館に電話してこられたものです。領事担当が教えていただいたパリの自宅や携帯などに電話してみましたが通じません。次の日にでもアパートをたずねて見ようかと考えていると、親戚の方から、母親から息子が帰国した旨の電話があったとして連絡がありました。詳しく聞いてみたら「誘拐された云々」の電話は単なるイタズラ電話だったようです。
(2)また、別のケースですが、パリに留学中の娘から「部屋に男がいる」とひそひそ声の電話があったが、その後娘と連絡がつかないと、心配したご両親が大使館に電話してこられました。領事担当が自宅や携帯に電話しましたがつながりません。ご両親の求めに応じて自宅まで出向きましたが、アパートの部屋は物音もしません。人のいる気配もありません。電話をかけてみると固定電話の呼び出し音が聞こえますが、携帯の呼び出し音は聞こえません。恐らく不在であろうとご両親に説明しましたが、是非ともドアを壊してでも室内を確認してもらいたいと強い希望がありました。警察に頼んでドアを開けてもらおうとしていると再び電話があり、娘さんと連絡がとれたとのこと。後で聞いてみるとやはりイタズラ電話だったようです。電話を受けた母親も突然の電話で動揺し、娘の声だったか確認できなかったようです。娘さんとはその後連絡がとれましたが、周囲の騒動に驚いたようでした。














