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■繊維摩擦

今年に入って、フランスにおける中国繊維製品にたいしてのクォーターがなくなり、かなりのダメージを受けているフランス繊維業界・・・

大量に輸入され、ハイパーやディスカウント・ショップで売られている中国製のTシャツや靴下、セーター・・・
Tシャツなんぞ1枚1,50ユーローなんてものもあり、いくら粗悪でもこの不景気なフランスにおいては、消費者達は買い求めるでしょう。

労働賃金は10分の1以下、労働条件・税制度も違い、全く太刀打ちできない仏繊維業界、政府に去年末から危険信号を出していますが、潰れる企業が続出。


そんな中、堂々と中国で商売を成功させているフランスの繊維メーカーがあります。

Montagut(社長はPierre GROSというフランス人)ブランドで、1970年に香港に進出、1985年から本格的に中国本土(広東)で大々的な広告を行います。この時点では、まだ中国政府からは販売許可を得ていなかったのですが、大々的な広告(飛行場などの広告スペースを破格で確保・・・)のおかげで、知名度は高まる一方。
フランスではほとんど知られていないブランドなのに、中国人にとっては憧れの"おふらんすブランド"になります。このブランド、年間65万枚に及ぶ化繊のポロシャツをフランス国内およびポルトガルで製造、1枚160ユーローで全世界の2000箇所で販売されているそうですが、そのうちの8割が中国で販売されているんだそう!

★参考サイト★
【“要”語解説「繊維摩擦」】(2005.06.30 )-夕刊フジBLOG

le nouvel Observateur N°2120
by hiraidenaoya | 2005-07-01 17:24 | Trackback