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第5話 何故フランスにいる?

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何とかマダムに頼まれた大事な用事も済ませて安心した頃・・・ 

夜中にアパートのドアが開く音がしました。
・・あっ、ひょとして・・マドムワゼル?・・ほとんど午前1時なので明日の朝挨拶をと思いどきどきしながら眠りにつきました。(興奮してほとんど眠れませんでしたが・・・)

いよいよ朝です・・・

キッチンでコーヒーをと思い眠気眼で・・きゃ!おや?誰?男?
目をこすりながら・・「ボ、ボン、ボンジュール!ムッシュ!」
・・・・冷蔵庫のドアを開けっ放しで朝からビールの1リットル瓶をラッパ飲みしている人・・・男じゃなかったんです。マドムワゼルでした。

彼女は前歯の抜けた大きな口についた泡を片手で拭いながらもう一方の手で握手を求めてきました。(人生で・・まだこのときは18歳でしたが・・こんなに驚いたことはありませんでした。)

「あなたがムッシュ・イライドですね?マモンから話は聞いてるわ。何か困ったことがあったら何でもいってね!この家の大工仕事は全部私がやってんのよ!」(そうでしょう、そうでしょう、その飲みっぷり、、、しかも朝の8時から・・・あとで分かったのですが、彼女はアル中だったんです。)

1週間の夢は・・・瞬間にして音を立てて消え去りました。(かなり凄まじい音でしたよ、、、)

サロンにあったたくさんのJAZZレコード。
・・・コルトレーン、エリントン、エラ、ビルエヴァンス、マイルス、ピーターソン・・・趣味も合うし・・僕のフランス生活は彼女と。。。。いやぁ~彼女はきっと太っ腹の気持ちのいい女性なんだろうと自分に言い聞かせました。

その後、毎朝キッチンで挨拶を交わす以外はマドムワゼルとは全然顔をあわせず・・・1週間後にマダムたちが戻ってきました。

毎日、学校へ行かない代わりに朝から独学。お昼を食べてからまた勉強。このパターンにかなり飽きてきた頃でした・・・
気分転換に散歩をしていた時、ある若い女性に声をかけられました。

「あなた東洋人?」
「ウイ!」
「東洋に興味があるの私。一緒にお茶しない?」
・・・一瞬????と思いましたが・・気が付いたときは既にキャフェのテラスに二人で座っていました。(とてもキュートでスタイルも抜群!・・・)

まさかこの彼女が僕のフランス生活を大きく変えるとは思いもよりませんでした。

続く・・・
by hiraidenaoya | 2004-05-28 06:17 | ■連載 | Trackback
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