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■SDF(ホームレス)に厳しい季節が到来(1)

ボルドーからパリに戻るといつも思うのが、ウチの周りのSDF(ホームレス)の数が日々増している感じという事・・・


フランスの法律では11月から3月末迄の期間は住人(家賃滞納、全然払ってない人、スクワット・・・)を追い出す権利はない事になっています。

春になり、SDF(ホームレス住所不定者)がどっと増える事になるのですが、問題はこの人たちを優しく見守る街頭の天使(食事を供給するサービス、定期的にバスで回収して健康診断やシャワーを浴びさせるサービスなどなど)が春になると激減する事。年間を通じてボランティアで困った人たちを助けるサービスは少なからずあるのですが、間に合わない状況らしいです。


突然の離婚で全財産を失った男性、国家公務員、パリ市の公務員などがアパートを借りられなくてマイカーの中で寝泊まり、駅の洗面所で体を洗ったり、ゴキブリがいっぱいいるホテルと呼べないような安宿に毎日高いお金を払っている状況をルポしたテレビ番組をいくつか観ました。

どうして?

ちゃんと働いているのに?

アパートが借りられないの?


現在、新規にアパートを借りるのに、家賃の3倍の給料証明書を要求されたり、保証人が必要だったり。保証人は家賃の5倍以上の給料明細書を要求される事が多いそうです。


現在、パリ市や国がこうした貧困者の援助を出していますが、援助を受ける人が借りる安宿の1室の値段が、月で計算すると、普通のワンルームマンション(STUDIO)を借りる倍の金額になるの稀ではないそう。国やパリ市に抗議や提案する団体も少なくないのですが、現実には、彼らを住まわせる(あくまでも"収容"でなく)安いアパートを建設するまでには至っていません。

仕事をしていても家を借りられない人たち、住所がなくて仕事ができない人たち、仕事がないから家が借りられない人たち・・・

この2ヶ月の反CPEのデモは、こういった人たちを親に持つ、親族に持つ、周りに持つ、将来に対して"夢"をもぎ取られた若者たちの体制(政府だけでなく、国の権力や国境を超えてしまった新しい現代経済システム)に反発する姿を見るような気がします。


-続く-
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by hiraidenaoya | 2006-04-07 19:12 | Trackback
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