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■睡眠薬を用いた婦女暴行(フランス)

『〇睡眠薬を用いた婦女暴行

 飲み物やアイスクリーム、クッキーなどに睡眠薬を入れ、それを食べさせ、眠らせたうえで、持ち物を持ち去るという睡眠薬強盗については、以前もご紹介したことがありました。

今回の事例は婦女暴行です。



邦人女性が、たまたま入ったカフェで欧州男性に日本語で話しかけられた。無視していたが、しつこく話しかけるので、つい応えてしまった。男性に別のカフェに行かないかと誘われ、ちょっと離れた客の少ないカフェに行った。男はビールをご馳走するからといい、生ビールを1杯飲んだ。トイレに行った後、2杯目を飲んだところ、体に違和感を感じた。睡眠薬強盗の言葉が頭を掠めたが、体は言うことをきかなかった。その後、意識が薄れていき、ホテルの部屋に連れ込まれた記憶がうっすらとある。やがて完全に覚めると、暴行された形跡があり、急いで身支度をしてホテルを出た。

しばらくたった後、警察に行き、被害を届け出た。



さて、睡眠薬強盗にしろ、婦女暴行にしろ、見知らぬ人から勧められた飲食物を口にするのは絶対に避けるということを強く肝に銘じることです。たとえ、直接商品棚から取ったものでも、絶対に受け取らず、口にしないことです。これさえ守れば、睡眠薬を利用した犯罪に狙われることはありません。

筆者が経験した事例では、血液検査の結果、ベンゾジアゼピンという薬物が検出されました。この薬をクッキーに練りこみ、食べさせられたのです。食べた15分後には意識がなくなり、しばらくして意識が薄い中、ふらふらと迷い、あちらこちらで倒れこみ(顔や手足に擦り傷が多数ありました。防御反応ができないため通常ありえないような傷を負います)、幹線道路で寝ているところを偶然通りかかった医師に助けられました。次の日、ようやく会話をできるようになったものの、その日に会話したことを翌日は覚えていません。3日目になり、ようやく覚えたり、思い出したりすることができるようになりました。

このように、睡眠薬の影響は大変強く、場合によっては命まで失いかねないものです。

また、睡眠薬犯罪の被害にあった人のほとんどは単独旅行者で、人との会話に「飢えている」人でした。人と会話することなく過ごしていて、声を掛けられ、ついついその会話を続け、やがて、睡眠薬入りの食べ物をもらって、口にしたということです。

人の親切を裏切るのは心情的にいやなことであり、ましてや外国で声をかけてくれた人の親切には報いたいと思うのも分かります。しかしながら、ここは最悪のことを考えて行動しましょう。一度口にしてしまったら、数日はどうしようもないのですから。』
在仏日本大使館メルマガ第38号から抜粋・・・

フランスのディスコ、ナイトクラブなどでも数年前からこのような事件が多発、フタの出来るグラスを使用しているお店も増えているようですが・・・


くれぐれもご注意ください!!


外務省 海外安全ホームページ
パリ安全対策ガイド

在フランス 日本国大使館
by hiraidenaoya | 2006-09-09 19:31 | Trackback