■サービス
ウチの彼女のオヤジさんの車(路上駐車していた)のエンジンがかからない・・・
パリに帰る準備を整え、荷物も全部トランクに収め、Fanetteも後部席に寝そべって、さぁ出発!・・・と思ったがエンジンがかからない。
いろいろ試しましたが・・やはりエンジンはかかりません。
かなりの人たちがバカンスに出かける7月の半ばの土曜日の19時・・・パリならともかく・・・地方都市のボルドー。未だに昼休みを取るお店があるくらいだから土曜日のこんな時間に営業してる修理屋なんているわけありません。
悩んだ結果、多分バッテリーが切れているのだろうと考え、急いでウチの車のバッテリーとつなぐためのケーブルを買いに・・・
やっと見つかったケーブルで試しましたが全然だめ。
オヤジさんもウチの彼女も完全に諦めの境地に・・・
パリでいろいろやらなければいけない事があるお母さんはイライラ・・・
僕ひとり・・・「いやぁ~これは帰っちゃいけないっていう運命なんだから今晩と明日もエンジョイしましょ!」と場をつくろいましたが・・・何となくシーンとして効果はゼロ。
重た~い雰囲気の中でむかえた日曜日の朝・・・
ふと、誰かが「車の製造会社のアシスタンス・サービスってなかった?」
はっと気がついたオヤジさん・・・車までいろんな書類を取りに行って、ある電話番号を見つけました。
早速電話を・・・オヤジさんいろいろ説明しています・・・しばらく会話が続き、
「ウチの専属修理工は月曜日の朝9時だったらそちらに行けますが、お急ぎでしたら他社の人間を今から45分後に派遣します。」
・・・・オヤジさんはまぁ今更焦る事も無いだろうからと・・・
「月曜日の朝にお願いします。」と答えています。
「今晩お泊りになるところは?手配いたしましょうか?」
「娘の家に泊まりますので大丈夫です。」
・・・こんな感じで、ものの10分で解決。
*実際はこの時点では果たして月曜日の朝9時に修理工が来るのか半信半疑でしたが・・・
月曜日の朝9時15分に電話が鳴り・・・
「今、お客様の車の横にいますが・・・」
オヤジさんはウチを急いで出て・・・15分後にはもうウチに戻ってきました。
修理完了!出張費・修理費無料!昨夜、希望すればホテル代も無料!
全員驚くばかりでした。
オヤジさんの車はウチの車よりは高級なドイツ車ですが、ごくごく一般的な乗用車。事故・盗難の保険には入っていますが、車購入後この製造会社には何も払っていません。
あわててウチの車のアシスタント・サービスを捜してみました。
製造会社のサービスは記入されてませんでしたが、保険会社の契約書にはちゃんとアシスタント・サービスの電話番号が記載されてました。僕らはまだ1度もこういう経験をしてないのでなんともいえませんがまずは一安心。
しかし僕らの間ではこのドイツの会社の株がぐ~んと上がり、次の車はこのメーカーのにしない?なんて考えてます。